小児歯科とは
当院では小児の治療も行っております。
小児の治療は大人への治療と違い、ただ治療するだけでなく永久歯へきれいに生え変わるようにするということも意識します。そのため永久歯になってからの歯並びや噛み合わせなども考慮して治療を行っていきます。
小児の歯は乳歯から永久歯に生まれ変わる大事な時期の歯です。いずれ生え変わるものですが、乳歯の状態があまりに悪いと永久歯にも悪影響を及ぼすことがあります。永久歯になってからの良い歯並びや噛み合わせには、乳歯の頃の虫歯予防が重要です。
また、乳歯は柔らかいので虫歯の進行も早く、検診などで異常を早期発見することが重要になります。
フッ素塗布について
フッ素を歯に塗布することが虫歯の予防に効果があると認められ、学校などでも定期的に行われるようになっています。当院でもフッ素塗布を虫歯治療の仕上げとして行っております。
フッ素を塗布すると、次のような効果があります。
- 成分が歯の表面に吸収されて歯質を強化し、虫歯菌の出す酸に対する抵抗力ができる
- いったん溶けた歯の再石灰化を促す
- 虫歯菌の働きを弱め、酸を作らせないようにする
フッ素を塗布することで歯そのものが強くなり、虫歯を予防することができます。特に子供の歯はフッ素の吸収が良いといわれており、高い効果が期待できます。
しかしフッ素による予防効果は一度だけでは維持することができません。したがって継続的に塗布することが必要となってきます。数ヶ月に一度、定期検診などの際に積極的に受けましょう。
シーラントとは
シーラントとは子供の歯で虫歯になりやすい部分をあらかじめプラスチックで埋めることで虫歯を予防する治療です。
シーラントは、主に奥歯の虫歯予防のために行います。4、5歳児の乳歯の奥歯や6歳頃に生え変わる永久歯（6歳臼歯）は非常に虫歯になりやすい歯です。奥歯は歯の溝があり複雑な形をしているため、まだ十分な歯磨きができない子供はこの溝の部分に虫歯ができやすいのです。そこで、この溝に白いプラスチック樹脂を詰めて溝を浅くしておき、虫歯になりにくくするのがシーラントです。いったん施術すれば乳歯が生え変わるまでそのままで大丈夫ですが、割れたり欠けたりしてしまった場合は埋め直しが必要になるケースもあります。
毎日の歯磨き習慣がもちろん大切ではございますが、虫歯になりやすい歯の溝を埋めてしまうことで虫歯のリスクを減らすことができます。ぜひご検討ください。
