ホワイトニングの仕組み
ホワイトニングとは、専用の薬剤を使い、歯の表面を漂白することです。歯は中心に歯髄(神経)があり、歯髄を覆うように象牙質、さらに一番外側にエナメル質があります。エナメル質には一部有機質があり、そこに飲食物や嗜好品の成分が色素沈着を起こして歯を変色させます。
ホワイトニングは、過酸化水素の化学反応を利用して歯を漂白します。過酸化水素は一般的に消毒や漂白剤などにも使われているものです。過酸化水素は熱や光に反応してフリーラジカルを発生させます。このフリーラジカルの働きによって有機質を分解し、歯の着色を取り除きます。
ホワイトニングはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングとに分けられます。
オフィスホワイトニングとは
オフィスホワイトニングとは、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士が行うホワイトニングのことです。
自宅で患者様自身が行うホームホワイトニングと違い、薬剤や費用に差があります。
オフィスとホームの大きな違いが使用する薬剤の濃度です。オフィスの方が濃い薬剤を使用し、ホームは安全のため低濃度の薬剤を使用します。
オフィスホワイトニングのメリットはクリニックで行うので高濃度の薬剤を使用することができ、1回の施術でホワイトニング効果が得やすい点です。また、医院で行うので安全ですし、自分で行う面倒がありません。
オフィスホワイトニングは次のような手順で行います。通常、希望の白さになるまで1~2週間ほどの期間をあけて数回の施術を行います。
- 問診と検査
- 口を開けておくための器具を装着
- 歯の汚れ落としと歯茎の保護をした後にホワイトニング剤を塗布
- 漂泊効果を高めるライトを数分間照射
- 3と4を数回繰り返して行います
ホームホワイトニングについて
ホームホワイトニングは自宅で患者様自身で行うホワイトニングのことです。
ホームホワイトニングは、次のような手順で行います。
- クリニックで歯列に合わせたマウストレー(マウスピース)を作成
- (自宅において)ホワイトニング前によく歯を磨きます
- マウストレーにホワイトニング剤を付け、一定時間装着します(2時間程度)
- 時間が経ったらマウストレーを外し、口をすすいで歯を磨きます
ホームホワイトニングは、自宅で自分で行うホワイトニングなので安全のため低濃度のホワイトニング剤を使います。その分1回ではホワイトニング効果を得にくいので、数回に分けて行う必要があります。通常、2週間~1か月程度かけてゆっくり歯を白くしていきます。